逆転社長塾で、中小企業のための逆転経営、経営計画、日次決算を学ぼう

最近出会ったある会社の事例をご紹介します。

概要は、

  • 主要業務は専門小売業。商品アイテムは数千にも及ぶ
  • 年商は約4億円
  • 営業利益は8百万円ほどプラス
  • 当期利益は若干マイナス
  • 借金が約4億円
  • 役員報酬は月10万円
  • 社員は4名、アルバイトが40名

これだけの規模の会社なのに役員報酬が月10万円とは寂しすぎますね。(資産家でわざと報酬を下げているという訳ではありません)

何が問題なのでしょうか?

まず明らかなのは、年商や利益額に比べて借金の額が大きすぎること。

損益構造(利益率)にもよりますが、一般的には、借金の額は年商の半分程度が上限です。

上記の例では、借入金の金利を払うと営業利益が吹っ飛んでしまう、という構造になっています。(仮に金利が2%だとすると金利負担は年間8百万円に及ぶ)

そのため、すぐに売上を2倍、3倍に増やせる!という状況でなければ、借入の返済をストップするか、借金の元金を何とか減らすしかありません。

もう1点。

数字だけ見ていても判りませんが、社長に詳しく話しを聞いてみると、商品は「ナマモノ」のため廃棄ロスがとても多いようです。

また自社製造分と外部からの仕入が混在していて、商品によって原価率が大きく異なるようですが、商品アイテム数も多いこともあり、販売と仕入・生産のミスマッチがかなり発生しており、それに起因するロスも多額に発生している、とのこと。

そして、何より社長が数字に疎く、そうしたロスが実際どれだけあるのか、あるいは商品毎の原価計算や粗利の管理を一切行っていないためにどの商品からいくら儲かっているのか、数字では把握できていない状況です。

つまり、「何となく」の感覚に頼って、長年商売を続けてきたわけですね。それで何年も役員報酬10万円で続けてきたのですから、我慢強いというか、なんと言うか・・・

で、どうするか?

もちろん売上アップを目指すことは大事なのですが、例えば、売上を倍に増やそうと思っても、昨今の経済環境では、一朝一夕には行きません。(オリンピック特需があれば別ですが・・・)

その間、他の手は打たずに、このまま現状維持で行くのか?

私の見立てでは、こうした会社こそ、日次決算の導入が必要です。

これまでまったく計数管理を行って来なかったわけですから、逆に言えば改善の余地が大きいと考えられます。劇的に利益が増える可能性があります。

  • 多数ある商品をグルーピングして、そのグル-プ単位で粗利の計算を行い、儲かる商品とそうでない商品を、しっかり数字を見た上で見極める。
  • 日次決算を導入して、そのグループ毎の売上と粗利の動きを毎日計測する。
  • もし、儲かる商品グループの売上が想定よりも落ち込んできたら、すぐに陳列を変えたり、POPを付けたり、キャンペーンを実施したり、などで即座にテコ入れする。
  • 毎日の売れ行きをしっかり見た上で、仕入の発注や製造計画に日々反映させることで、販売と仕入・製造のミスマッチによるロスを減らす。

こうした基本的な活動を、日次決算を活用して毎日コツコツやっていくだけで、例え売上は増えなくても、手元に残る利益額が大きく増える可能性があります。

また原価以外の諸経費についてもしっかりと中身を分析し、その発生をコントロールし、削減することができれば、その分はまるまる利益が増えます。

計数管理を行っていなかった会社は、社長はそう思っていなくても、無駄やロスの宝庫です。そこに手を付けるだけで劇的に利益が改善することがあるのです。

こちらの会社の場合は、私が提供した日次決算書のフォーマットを社長が自社に合うように少し改良して、社長自身が毎日データを打ち込んで毎日結果を確認することにしました。

まだ始めたばかりなので、結果は2,3ヶ月後のお楽しみです。

せめて、役員報酬を月100万円くらは取れるようになって欲しいものです。

この会社のようにこれまで計数管理をほとんどやっていない会社ほど、日次決算の導入効果は大きいです。あなたの会社はどうでしょうか?

最初は簡単なフォーマットを利用する形で良いですので、まずは日次決算をスタートしてみましょう。

きっとその効果に驚くはずです。

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